シリーズ序盤に注目したいのは前田将太(23歳)

近況の急成長ぶりは艇界屈指ともいえる目ざましい勢いがあり、また、先手必勝スタイルというのがいい。約3年前の当地初出走でも序盤3走を②①②と滑り出した。近況の戦歴をみても、初戦から飛ばしているのは明らか。開幕早々に水面を賑わせてくるはずだ。

また、序盤の狙い目としては石川真二と一瀬明も挙げたい。特に石川真二は当地好相性で、丸亀過去10節での初戦実績は3連対率90%。1着が6件、2着2件に3着1件と、連対を外したのは1度だけという内容だ。また、一瀬明もこれに近いレベルの初日実績を誇っている。
V戦線をリードするであろう第一人者は地元の重成一人。丸亀は過去10戦で6優出とし、うち3回はG1戦だからグレードの重圧は関係ない。今年5月の「G1 京極賞」でも優出は果たしたが、優勝戦では存在感を示し切れず⑥着とした。今回は当然、優勝を意識しての参戦となる。知り尽くした地元水面で、【優勝】を想定した戦略的な走りをしてくるはずだ。

この重成と同じく、今年の「G1 京極賞」を制しきれなかったのが山口剛。こちらは優勝戦②着に終わった。今回もドリーム戦に選ばれているように、当地はデビュー以来、6度走って4優出V3という高実績。近況は優出や優勝に縁遠くなっているが、相性抜群の当地水面をリズムアップの足場とするか。いずれ、V候補の一角として外せない存在だ。

いま一人名前を挙げたいのは田中信一郎。夏場に入ってから滅法勝負強く、7月中旬から常滑(G3)①着、徳山(G1)②着、住之江(一般)①着と突っ走り、この原稿を書いている8月23日現在でまさに乗りに乗っている状態。このまま賞金王戴冠当初の強さを取り戻しても不思議はなく、いまの田中なら、ポテンシャルの高さそのままに評価していいだろう。
田中信一郎属する69期からは、他にも三嶌誠司、仲口博崇、山本浩次らが参戦している。中でも地元勢の総大将たる三嶌は、近況、グレードレースでは優出に及んでいない。当地は2006年のチャレンジカップでSG初優勝を決めた水面ではあるが、以後は際立つ活躍がみられず、むしろ「安定感」の方が印象に残る。とはいえ、今回はあくまで地元水面だけに、守りではなく攻めに出てくるはず。持ち前のS攻勢でシリーズ中に何度となく場内を沸かせてくれそうだ。

また、地元勢といえばここまで名前は挙がっていなかったが、塩田雄一、秋山広一、小野寺智洋らもいる。揃ってA2級ではあるが、潮位差の激しいシリーズになるだけに、どんな水面でも的確にSを決められる点は大きなアドバンテージ。特に序盤、級別だけでオッズが軽視しているような迷わず狙いたい。
岡祐臣は6月の一般戦で当地優出。潮位の変動に高温多湿と厄介なシリーズではあったが、調整もしっかり合わせ、レースぶりも目を見張るものがあった。

また、岡が優出を決めた一つ前のシリーズで優勝を飾ったのは長田頼宗。こちらも同じく93期生で、そしてやはり、湿度への対応が的確だった。このときも湿度は異常に高く、ほとんどの選手が「湿気で回転が上がらない」といっていた中、長田のみは前検から一貫して「湿度は気にならない」と言い続け、事実、最後まで勝ち切った。この93期コンビは揃って来期A1昇格もほぼ安泰としている状況だけに、A2級だからと見下すと痛い目に遭いそうだ。
この他、勢いづけば怖いのは今坂晃広。多少のムラは気になるところだが、勢いに乗れば手がつけられない。今期乗れているだけに、好モーターを引けばそのままV戦線をばく進するかも?同じような意味で、田村隆信も序盤で波に乗れればVがにらめる力量。

なお、今大会中に誕生日が引っかかるのは一宮稔のみで、3日目の10月1日で40才を迎える。
原稿 : 榊原ようご@ていゆうニュース